これからのSEに必要なモノ

日経ソフトウェア1月号増刊の「IT業界徹底研究」という冊子を読んでみました。インタビューのほとんどがぬるすぎて読む価値の無い記事でしたが(なんで日本のIT屋さんってこんなに国内志向なのでしょう??って感じで驚きです)、唯一興味深かったのが日本IBMの技術担当執行役員である富永氏のインタビューでした。


これからのIT業界の人材に必要な能力は何か、という問いに対して

今でもだいぶ自動化が進んでいますが、そのうち「モデル・ドリブン」でプログラミングまで自動化されます。そうすると、本当にSEに必要とされるのはモデルを描く能力になります。モデルをコンピュータが解釈してプログラムを作るわけですから。

IT業界で本当に最後まで必要なのは何かと考えると、プロジェクト・マネジメントであり、モデリングであり、システム・デザインです。

と答えていたのが印象的。本当にそこまで行くのか?という疑問はあるにせよ、10年後を考えたときには実際分からないので問題提起としては面白いです。プログラムがモデルから半自動生成可能になった場合には付加価値を持たないプログラマは不要になるのかもしれません。新たなテクノロジが古い職業を駆逐するのは世の常なのですが、プログラマも例外ではないのかもですね。


あと、ちょっと耳に痛い言葉も。

情けないことに、IT系の大学を出てUML図を書けない人がすごく多いですよね。なぜなら、大学で教えてないから。コンピュータ・サイエンス学科でUMLを教えてない国なんて、日本だけです。


C言語JavaUML、どれも全く知らないというような人がシステムエンジニアをやっているような現状をなんとかしたいものだなと痛切に思ってしまいました。