自分を客観的に見つめるアヒル

今週、論文執筆の締め切りがあるため、一日中家でカンヅメ状態で作業しました。英語でものを書くというのが正直まだ慣れてないこともあるので、筆が止まると「問題理解が誤っている」のか「論理展開が誤っている」のか「英語表現が適切でない」のか(さらにこの場合、原因がひとつではなく複数である可能性も)、迷い道に入りがちです:P


論文を書いててなかなか困るのは、プログラム上での問題ならまだしも、論文の主題に関する問題ともなると迷ったときに相談できる人が限られてしまうこと。まだ誰も解いたことのない(と思われる)問題を解くわけで、ある意味要求される知識もマニアック。締め切り前の切羽詰まった状況では、悠長に問題をイチから説明するわけにもいかないので、なかなか大変です。普段だったら気軽に相談できるのですが。


ですから、ある意味土壇場で頼れるのは自分の中にある「論理性」になってきます。しかし、これが煮詰まってくるととたんに疑わしく思えてくる(煮詰まってなくても疑わしいのですが)。自分が解決しようとしている問題を、自分の提案が本当に解決するのか、漏れなくダブりなく説明出来ているのか、なかなか自分で自分の考えの妥当性を検証するのは大変だと思います。


昔どこかで、プログラムの問題の解法を考えるとき、机の上に置いてあるアヒルの人形に向かって説明をしながら考えるプログラマが居たという話を聞いたことがあります(海外の話だと思います)。当時は変なの、と思っていましたが、自分で自分の論理を検証する「自問自答」という行為をするにあたってその人にとって強力なツールだったのかもしれないですね。


私もアヒルを飼おうかな、とか思ってみたり:P