実空間で相手を囲み合うゲーム「GPS::Tron」

携帯電話にGPSが付くようになって久しいですが、それをどう使うかのアイディアはまだまだ議論が足りない分野です。そんな位置認識技術をゲームに活用したプロジェクトのひとつがこの「GPS::Tron」。「ウェアラブル」や「拡張現実」の研究者には割とおなじみのテーマですね。


ここでいうTronとは組み込み向けOSのことではなく、昔のアーケードゲームのひとつらしいです。ある2次元空間上でヘビのようなキャラクターを操作して、相手の頭を「自分の体」「相手の体」「周りの壁」のいずれかに当てるようにお互い囲んでゆくゲーム。言葉で説明しても分かりにくいと思うので、GPS::TronのページにあるJavaアプレット版を参照してください。なかなかハマりますよ:)


このGPS::Tronは、2人以上の参加者がGPSBluetooth付き携帯電話を使って、お互いの移動ルートを地図上に表示しつつ、互いに相手のルートもしくは自分が一度通ったルートをまたがないようにしながら移動するというものだそう。つまり線のあるところを2回以上通ったら負けというわけです。歩きでも自転車でも車でも可能とのこと。複数人がチーム同士でやったら色々な戦略が生まれてもっと面白くなるかもしれませんね。携帯電話で作戦を練ることもできそうですし。


実空間をゲームにするというのは、だれしも小さい頃からやっている馴染み深いコトだと思います。それをテクノロジを使って「どうやったらより面白くなるのか」もしくは「さらに新しいゲームが作れないか」、と考えてみるのもなかなか面白いかもしれませんね:)