鏡の世界とのインタラクション「Mirror Display」

誰しも1日1度は触れている日常物に「鏡」というものがあります。その鏡にディスプレイの機能を付加して情報通知に利用する研究や製品が現実化してきているようですね。


Georgia TechのEveryday computing Lab.では「Memory Mirror」という研究がなされています。シナリオとして1日に服用する薬とその服用状況を知らせるモノとして、マジックミラーが使われているみたいです。薬のボトルにはRFIDタグが付いており、それで薬の使用状況、服用しようとしてくる薬が正しいかどうかなどが判別されるようです。


鏡面ディスプレイをショッピングに利用しようというシナリオは、日立の中央研究所が去年11月に発表していましたね。


LGは車のルームミラーにBluetoothを搭載させたデバイスを発表。このルームミラーは電話の機能がついており、ハンズフリー通話が可能だそうです。

「鏡を見たら自分が太っているような映像を見せる」ことで生活改善を促すという研究もあるようです。自分の将来をシミュレートした映像を見ることで人は不健康な生活を改めるものだとか。例えば、タバコを止めさせたい場合に、その人の体内の映像を見せるというのも有りかもしれません。


ちなみに私の所属する研究室でもマジックミラーを利用した情報通知に関する研究が行われています。鏡というものは「リフレクション」すなわち、「内省」を促すメタファを持っているので、「何かを気づかせてくれる」という機能を付加させるのは自然なのかもしれませんね。