「一年の計」を考察する 〜目標設定は計画的に〜

「一年の計は元旦にあり」と言われますが、皆さんは今年の目標は決まりましたでしょうか?


ただ、この時期に色々な人の目標の話を聞くと、私はちょっと不思議な印象を受けます。

  • 「ダイエットをして健康的な身体にする」
  • 「英語を話せるようにする」
  • 「無駄使いをせずお金を貯める」


こういったことを言う人は目標をうまく定義できていないのではないかと思います。なぜなら、達成したかどうか検証が不可能であるからです。

  • 「ダイエットをして健康的な身体にする」(健康的とはどんな状態なのでしょうか)
  • 「英語を話せるようにする」(ハロー位ならもう既に話せると思うのですが)
  • 「お金を貯める」(お金はいくら貯めるのでしょう。どのように貯めるのでしょう)


こういった目標を設定すると、十中八九達成できず、しかも達成したかしてないかさえ忘れて、また次の年に同じような目標を立てる羽目になるんですよね。そもそも、達成したか否かが目標を作った本人でさえも分かっていないのだから当然かもしれません。


目標を立てる最大のポイントは、検証可能な指標を設定することです。検証可能とは分かりやすく言うと、数値もしくは真偽で判定できる表現形式にするということになります。


上の例でいうと、

  • 「5kg減量し、最大血圧を140mmHg以下に抑える」
  • TOEICで800点取る。英語で論文を2本投稿する」
  • 「100万円預金残高を増やす。現在の資産を5%の利率で運用する」


といった形のほうが、(目標そのものの妥当性は別にして)表現としてはベターです。2007年12月31日の時点で、目標に対する結果(達成度)が明らかになりますからね。検証可能な指標にすることで、目標達成に対するアプローチが具体的になるのもこの手法の優れた点と言えるでしょう。


次回は、目標に対する戦略と戦術の話をしてみようかと思います。