「一年の計」を考察する(3) 〜KGIとKPI〜
今回は、目標の進捗状況を管理する考え方についてお話したいと思います。
目標の進捗を把握するには、ゴール(目標値)とパフォーマンス(目標達成の進捗スピード)という2つの観点が重要になります。
例えば、ある人が
- 「1年で120万円貯める」
という目標を立てたとします。
ギャンブルで一発逆転を狙うのでない限り、この目標を実現するためには「定期的に貯金を行うこと」が不可欠になってきます。月給制のサラリーマンの場合には「ひと月あたり10万円」がひとつの指標になってくるでしょう。
この例に基づくと、「1年で120万円貯める」という最終ゴールがKGI(Key Goal Indicator, 目標達成指標)であり、「ひと月あたり10万円」がKPI(Key Performance Indicator, 業績評価指標)に相当します。
KGIもKPIも企業経営に関する用語で、
ビジネス上の業務プロセスをモニタリングするために利用されている考え方です。
ただ、個人の目標の進捗管理にも充分に使えるものだと思います。
KGIが最終ゴールを示すのに対し、KPIは目標達成に向けた途中経過を明らかにします。
KPIという考え方を導入することで
- 目標値に対して定期的に進捗をチェックする習慣が身に付く
- 目標値が達成できそうか否かを前もって予測できる
- 目標値が達成できなさそうな場合に状況改善を図るヒントが得られる
というメリットがあります。
KPIを運用する際には、これを日次・週次・月次など一定期間ごとに実績数値を計測することが大切です。
次回はまとめです。