台風メッセンジャー - プライベートな情報網で何ができるか

慶応SFCの大学院生による、クチコミネットワークを使って天気情報ができないかというお話です。主観による天気情報サービスというものがどれくらい有効かは分かりませんが、実験としては面白いですね。応用が広がりそうな気がします。昔、車に温度や湿度などを計測するセンサをつけて天気予報に生かそうという話がどこかの研究所でなされていた記憶がありますが、この話の場合、人が介在することで確率ではなく「主観」で天気が評価されるのがユニークかも。


私の研究室でも以前から「携帯端末を持った人々を分散したセンサーとして見なした場合、それら情報を総合することで新しいアプリケーションが作れるかもしれない」と話がありましたが、そのアプリケーションのひとつの面白い例と言えるかもしれません。


なんとなくですが「GPS情報と空の写真をサーバに送信すれば何らかの特典がある」というようなサービスがあれば、みんなどんどんデータをUPしそうな気がしますね。車と同様に、各人間に温度計と湿度計のセンサを付けて、それらの情報を自動的に収集してゆくのも面白いかも。SETI@Homeの実社会版みたいな感じで、ユーザがちょっとづつリソースを提供することで新たなシミュレーション環境が実現できないかな。