企画がスラスラ湧いてくる アイデアマラソン発想法


Blogを習慣化することによって、無意識のうちに「Blogに書けるネタが無いかな」といった視点を自分の中に持つようになったのを実感しています。ニュースを見るときも、新たな技術を見つけたときも、「これを紹介するとしたら、どういう風にしようかな」とよく考えるようになりました(うまく書くのはまだまだ難しいですが)。何事も、よい習慣を持つことで得られる効能は大きいものだと思います。(もちろん、同様に「悪い習慣」が人をいくらでもダメにすることは当然ですね:P)


この「企画がスラスラ湧いてくる アイデアマラソン発想法」という本では、新しいアイディアを毎日最低1つは発想し、それを常に記録する習慣をつける「アイデアマラソン法」というものを提唱しています。この著者は世界中を飛び回っている商社マンですが、20年間このアイデアマラソンを続けており、これまでに17万6000個以上の発想を出して、276冊のノートに記録しづつけ、現在は1日平均70個の発想をノートに記入しているそうです。当初は1日に1個ずつ出そうと思っていたそうですが、出るものは一切棄てずの考えで、現在まで記録しつづけたそう。

アイデアマラソンの基本ルールは以下の3つ

  1. アイデアマラソンノートを常に携帯所持すること
  2. 毎日、最低1個づつ、アイデア発想を出し、できれば周囲の人に話し、アイデアマラソンノートに記帳すること。
  3. ノートに記帳されたアイデア発想には(1)「日付」、(2)「大分類」(3)「発想連続番号」(4)「アイデア発想バランス数」(5)「発想の内容」を書く

と、たったこれだけです。大分類とは、新しい枕を考えついたら「枕」と書くとか、新しいソフトウェアを考えたら「ソフトウェア」とか、そういうことです。発想連続番号とは、今までの発想の通し番号で、1730個目のアイデアには1730と番号を振るということ。アイデア発想バランス数とは、1日1個と決めておいた場合に、630日目に1730個目のアイデアを出したら+1100というポイントを自分に与える、というゲーム感覚のルールだそうです。


この著者がいうところの「アイデア」とは、世の中を変える発明のようなものだけを指すのではなく、日常気になったことを改善するためのメモであったり、新しい料理についての発想だったり、欲しいと思った道具だったり、日常のささやかな発見だったり、野望だったり、そういう個人的でささやかなものも含めたものを指しており、著者は自信をもって「このアイデアマラソンは、根気さえあれば誰でもできる!」と述べています。


著者が強調しているのは、普段からアイデアを出し続ける習慣を身につければ、いざというときにも状況を打開する発想を生み出すことが出来る、という点です。歯磨きやお風呂のように、アイデアを出すことを習慣化することで、常に脳のエンジンをフルスロットルに出来るような体力(思考力)を身につけられる、ということだそう。

私も、アイデアは質より数だと思っており、発想することに価値を置いている人間だと自覚していますが、ここまでフレームワークとして確立させているアプローチを初めて知りました。私もアイデアマラソン、今日から私なりに続けてみたいと思っています:)