脳波でコンピュータを操作するBrain-Computer Interfacesの現在

本家のWired Newsをチェックしていたら、脳でコンピュータを操作するBrain-Computer Interfaces(BCI)に関する記事があり、動画つき(wmv,23MB)だったので見てみることに。頭部にセンサらしきものを装着した車椅子の男性が画面上のマウスポインタを動かしている映像ですが、まだ正確さに欠けるものの念じるだけでマウスポインタをコントロール出来ているように見えます。話には聞いていましたが、実際に映像を見てみるとまるでSFの世界ですね。


これはCyberkineticsという企業が開発したBCIの技術とのことですが、これは脳波センサをインプラント(デバイスを体内に埋め込む)するアプローチのようです。右耳の上辺のニューロンに2mm間隔で100個並べられたセンサアレイを取り付け、頭頂部までワイヤーを引っ張ってそこから出た端子から脳波の情報を取得しているとのこと。もちろん装着には手術が必要となります。


しかし、その動作のスムーズさにはびっくり。映像の後半で義手を動かしていますが、ちゃんと握るという動作まで実現しているようです。私はインプラントという技術を敬遠していましたが、ここまでの映像を見せられるとその可能性を考えさせられますね。昨年、手術なしで頭部にセンサを装着するだけで脳波を取り出すアプローチ(Jonathan Wolpaw氏の研究)の有効性が示されたとのことなので、将来的には手術なしでこういうインタラクションができるようになると嬉しいですね。


もし帽子を被るだけでこのレベルの操作ができたら、きっとインタラクションのパラダイムシフトが起きることでしょう:P