DARPA Grand Challenge 2005

DARPA Grand Challengeレースが今月8日(現地時間)に米国にて開催されましたが、今年はなんと5チームが完走したという話です。


DARPA Grand ChallengeとはDARPA(米国防総省)が主催する無人自動車レースのこと。元々は軍事作戦における無人移動車両を実現することを目的とするプロジェクトです。レース直前に地形データを渡され、GPSと車に搭載したセンサ群を頼りに、砂漠150マイル(約240km)を走行するというレース内容です。遠隔操作はもちろん×。スタートしたら、無人で走りつづけなければいけません。


一般人にも参加をオープンに呼びかけているため、参加者がロボット科学者から、ベンチャー起業家、アマチュアの車改造屋から高校生まで、色んな人間を巻き込んだ「熱い」レースとなっています:)


前回のDARPA Grand Challenge 2004では、砂漠の悪路300km以上というコースが設定されたんですが、スタートした車両のほとんどが2kmも走れず、横転したりコースアウトしてリタイヤしてしまったそうです。一番走ったのが、Carnegie Mellon大学の「SandStorm」なのですが、それでも10数kmしか走れなかったみたいです。それに比べたら、今回のレースの結果は格段の進歩と言えるでしょう。


今回優勝したのは、Stanford大学チームの「Stanley」。本命と目されていた「SandStorm」は11分差で2着だったみたいです。熱戦でしたね。


「一見無理と思える課題」をつきつけられようとも、技術者達が叡智を振り絞り、問題を解決してしまう。こういうストーリーが私は大好きです。出来なかったことを出来るようにする。技術者にとっては、シンプルですが偉大な原則だと思います。


さて、彼らの車に搭載されているセンサ技術については、要調査ですな:P